本年、開館50周年を迎える井原市立田中美術館は、開館記念の企画展第2弾として「コレクションの全貌PART2 現代日本画の粋」を開催いたします。
岡山では正月の催事として親しまれている院展。多くの美術ファンを魅了してやまない院展は、100年以上の長い歴史を有する団体であり、横山大観や平櫛田中など日本の美術史にとって欠かすことのできない重要な作家たちに支えられてきました。昭和58年(1983)に田中美術館の新館(現・本館)がオープンした際、日本美術院に所属する作家たちから、平櫛田中とゆかりの深い当館に多くの作品が寄贈され、こんにちでは当館コレクションの柱となっています。
本展覧会では、再興日本美術院の塩出英雄、福王寺法林、関口正男、福井爽人、鎌倉秀雄など巨匠たちの作品をはじめ、岡山県ゆかりの作家として平櫛田中以来100年ぶりに院展同人となった井手康人氏から寄贈された作品を初めてお披露目します。本展覧会で、現代的な感覚で描かれた日本画の世界をご堪能いただければ幸いです。