新年の幕開けにふさわしく、本展では古今東西の名品・珍品をたっぷりとお目にかけます。日本は鎖国により独自の文化が発達した一方、開国後は洋風文化を一気に受容し、様々な芸術を花開かせました。
このたびは、キリスト教が禁教とされた時代に信徒が秘かに使用した十字架や、江戸時代後期に制作された不可思議な洋風画、高度な技巧で世界的にも評価の高い自在置物、中国の伝統的建築の門口を飾る「対聯」など、なかなか見ることのできない逸品を展示します。また、政治家や、ミュージシャンとして活躍する長渕剛の書画など、本業とは異なる分野で才能を発揮した著名人のもうひとつの顔も紹介します。佐伯祐三が自ら制作をすすめたという生々しいライフマスクも必見です。どうぞ、じっくりとご鑑賞ください。