このたび神戸市立博物館では、「建築と社会の年代記―竹中工務店400年の歩み―」を開催するはこびとなりました。
私たちの暮らしや文化は、さまざまな機能をもつ建築によって支えられています。多くの建築を設計し、施工してきた竹中工務店は、戦国時代より続く工匠竹中家の14代藤右衛門によって、明治32年(1899)に神戸の地で創立されました。本展では、竹中工務店と、その前身である工匠竹中家が、400年を超える歩みの中で手がけてきた多様な建築を、建築と人との関わり方という視点で、8つの「かたち」に分類してご紹介します。竣工写真、模型、図面など、建築の特徴を語る資料と、パンフレットや絵画など、人々と社会による建築の受容のあり方を示す資料をあわせて展示します。
建築をつくる人々の技術や夢、そして完成した建築とともに人々が社会生活を営んでいく様子を、建築が過ごした時代の雰囲気とともに、感じていただければと思います。