富野由悠季は『機動戦士ガンダム』(1979年)、『Gのレコンギスタ』(2014年)などのガンダムシリーズの他、『伝説巨神イデオン』(1980年)、『聖戦士ダンバイン』(1983年)といった数多くのオリジナルアニメーションの総監督を務め、国内外に多大な影響を与えてきました。本展は、富野のこれまでの仕事を回顧する初めての展覧会です。これまで監督してきた各作品の特質を、富野直筆の絵コンテや、共に仕事をしたクリエーターたちのデザイン画、原画、撮影に使われたセル画などの原資料約3,000点によって検証するほか、自らの作品世界を掘り下げた小説、主題歌等の作詞などマルチな才能も紹介します。富野由悠季が社会や人々に与えてきた影響と、彼が訴え続けたメッセージとは何かを紐解く本展は、現代日本の文化とアニメーションとの関係を問うものとなるでしょう。