武蔵野美術大学における助手は、日々の研究室運営を担う一方、制作・研究に取り組む一人の作家、デザイナー、研究者として多方面で活躍しています。本展は、彼らの創作活動や研究成果を学内外に広く紹介する場として開催するものです。美術・デザインの幅広い領域に渡る41名の助手による作品を、一堂にご覧いただくことができます。
「本学の助手であること」のみを出品条件とする本展では、枠にとらわれない挑戦的な作品が集います。また一方で、出品作家である助手自身が企画運営に携わり、毎年特色ある展示を作り上げる点も本展の特徴の一つといえます。1975年の第1回より日々の研鑽の成果を示すことを目的に、主体性・能動性を重視した展覧会運営の精神が受け継がれてきました。42回目を数える本展でも、広報、会場構成、イベント、図録の制作と、各助手の専門分野を活かした企画が展開されます。
同時代に生きる表現者たちによる多彩な作品の数々と、彼らが柔軟な発想で作りあげた展覧会企画を通し、新たな表現の可能性を感じていただく機会となれば幸いです。