これまでに類を見ない、陶芸フィギュアの展覧会
日本において、人や動物などいきものをモチーフにした陶芸作品は、さまざまな時代に祈りや愛玩の対象としてつくられ続けてきました。
そして、2000年頃になると、陶芸の世界に新しいスタイルの表現が次々と現れ始める中、人や動物などのいきものを題材とした「フィギュア」と称すべき作品が登場しました。作家自身が愛着や興味のあるいきものをモチーフに選び、モチーフが持つ魅力と陶芸ならではの表現の魅力とを、いかに融合させるかという課題に真正面から向き合うことで生まれた陶芸フィギュアは、単純なリアルさや可愛らしさだけではない強烈な存在感を放っています。
本展では、陶芸作家17名に、ガラス、革工芸、金工の作家4名を加えた、21名の作品により、現在盛り上がりを見せている、陶芸におけるフィギュアの魅力を紹介します。