絵本作家いわむらかずおは1939年東京で生まれ、東京藝術大学を卒業、NHKの幼児番組の仕事などを経て、1970年絵本作家デビュー。その後自然のなかで家族と暮らしながら絵本を描いていこうと、1975年東京を離れ栃木県益子町に移住します。以来、自然のなかで暮らすネズミの大家族の四季折々の営みを描いた『14ひきシリーズ』や『こりすのシリーズ』を発表。森に暮らす小さな生き物たちを、子どもの視線で見つめながら色彩豊かに描きだされる作品群は、子どもはもとより大人も夢中にさせ、海外で翻訳出版されるなど世代や国境を超え愛される作品となっています。
1998年には、栃木県那珂川町に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を開館。絵本とその舞台である里山の自然を体験できる場として、来館者を絵本の世界へと誘う活動を展開してきました。
この夏、おとうさん、おかあさん、おじいさん、おばあさん、そしてきょうだいたち、14ひきの野ねずみ一家が花巻へやってきます。野ねずみ一家とそこに暮らす四季折々の自然を感じながら、〈いわむらかずおの絵本の世界〉を楽しんでいただきたいと思います。