昭和20~30年代の少女雑誌は、読者たちを夢とあこがれの世界へ誘ってくれる魅惑の宝箱でした。
美空ひばり、松島トモ子、鰐淵晴子、小鳩くるみといった憧れの少女スターたちのグラビアで彩られた誌面、波乱万丈のドラマが繰り広げられる少女小説やマンガ、他では絶対手に入らないステキな付録の数々が詰め込まれていた雑誌に、少女たちは胸をときめかせました。
本展では、戦時下に封印されていた女の子らしいもの・可憐なもの・華やかなものが一挙に花開いた昭和20~30年代の、月刊少女雑誌のさし絵、口絵、マンガや付録から、当時の少女たちが憧れ夢見た世界をご紹介いたします。
また、お人形・ぬいぐるみといった身のまわりにあった玩具類や文具、洋服などから、当時の少女たちの日常風景を再現し、昭和20~30年代の少女文化を浮き彫りにします。