アートの地産地消にむけて
「アート」と「地産地消」という言葉の組み合わせはあまり見かけません。一般的に、地産地消という言葉は、地域社会で生産された農産物・水産物をその地域で消費する行為をさします。生産物をただ消費するということよりも、自分の住む地域社会で生まれたものを顔の見える生産者から受け取るという関係性に価値が置かれています。
西多摩地域には様々なアーティストが住み、創作しています。彼らの創作行為はひっそりと、しかしダイナミックな構想のもとに行われ、その作品たちは人々に向けて発表されます。私たちはこれを“身近なクリエーション”と捉え、新鮮な芸術作品としてより多くの人々に感受してもらいたいと考えます。
その新鮮な芸術作品を味わい、楽しみ、そして消費するためにはどうすればよいのでしょうか。その為にはあるいくつかの基本的な行為について考える必要がありそうです。その行為とは、「みる」「ふれる」「つくる」そして「考える」、この4つです。
今展覧会では、西多摩地域を中心に優れた芸術家の作品たちを展示します。会期中には様々なワークショップやギャラリートークを行い、皆さんと一緒に芸術作品を楽しみたいと考えています。
アートビューイング西多摩実行委員会