「大文字の歴史」という織物をほぐし、再び、言葉を紡ぐように、糸を織る、編む、結ぶといった行為によって「沈黙の記憶」を浮かびあがらせる作品を制作する呉夏枝の国内初となる待望の美術館での個展となります。本展は、「postmemory」を糸口に、彼女のルーツである韓国の民族衣装の写真作品から近年の「grand-mother island」プロジェクトまで、記憶の再構築、記憶の継承の可能性を探究する呉の試みを包括的に展示します。
これまでの活動をまとめた本展は、これからの呉夏枝の活動を見る上で、見逃すことができない展覧会です。どうぞご期待下さい。