「年賀状は、贈り物だと思う。」(日本郵政)など、人々の記憶に残るコピーを数多く生み出したコピーライター・岩崎俊一(1947-2014)。
岩崎は、2005年から、谷内六郎 (1921-81)が描いたく週刊新潮 表紙絵>にみずみずしい言葉を添えた広告ポスターのシリーズを手がけました。
このたび谷内六郎館では、このシリーズ広告を再構成した書籍『昭和というたからもの』(2016年、講談社)を映像化した作品と、そのもととなったく週刊新潮 表紙絵> 原画をあわせてご紹介します。
昭和を鋭く、優しく見つめた二人の時を超えたコラボレーションをご堪能ください。
50代以上が見たら、なつかしさに涙が出そうになり、若者や子どもたちが見たら、まるで異国に足を踏みいれたようにドキドキする。それが、この「昭和展」の世界です。
東京タワーが建ち、長嶋茂雄が現れ、新幹線が生まれ、東京オリンピックがあった「あの偉大な昭和30年代」。
急速な経済成長によって変容してしまう日本の家族の姿を、ぬくもりにあふれた絵画世界を閉じこめた谷内六郎さんの遺作と変わりゆく日本のくらしを、哀しみといとうしみのまなざしで見つめつづける私、岩崎俊一の言葉との出会い。
作品は、お正月、春、夏、秋、冬の順番に構成。
豊かな自然に恵まれた四季折々の風景とともに、たっぷりとご堪能ください。
岩崎俊一(『昭和というたからもの』著者)