はじめに私の想いの中に版画の聖地である、鹿沼市立川上澄生美術館で展示させていただける事光栄に思います。関係者の皆様に感謝申し上げます。
私と版画との出会いは、小学校高学年で版画を習ったことに始まります。先生や友人との年賀状交換が年の始めの挨拶でした。文字や絵を書く事の苦手な私にとって、何か良い方法はないかと思案した結果新聞の文字やカット、絵を写しとり版画にすればなんとかなるとの思いではじめた版画でした。仕事でメキシコに赴任。当地の風景、建物をデッサンし版画で表現して楽しんでいました。そんな折、赴任仲間に帰国時のお土産にしたいと云われ、気を良くしたものです。2000年定年退職を迎え、版画への背中を押してくれたのが家内でした。60の手習いで多色刷りを習い、その時の講師は鹿沼市在住の池田憲雄先生でした。種々の先輩、諸先生方との出会いに沢山の刺激を受け版画の奥深さを感じています。
そんな中、日本版画院へ出展、現在に至っています。