日本海に面した極東アジアにおける社会的なテーマを作品コンセプトの核にして、《ふじわら・身から出たさび科》という参加型アートプロジェクトをはじめとする作品で注目されている藤原勇輝。鳥取を拠点に地道な創作活動を行う彫刻家が、作品の場所性や、社会的な関係性、コンテクストについて深い考察を重ねて作り出した15万個を越えるパチンコ玉を集積させたピラミッド型の最新作の作品は、少しの視点を変化させることで、素材に隠された規則性や歴史性などを実感させてくれるスケールの大きい新作のインスタレーション作品を見せる展覧会です。