ドライバーとして生きた「藤倉都」。
画家として生きた「いわさきちひろ」。
写真家・石内都がふたりの女の物語をつむぐ。
写真を始めた28歳のときから、母の旧姓名を作家名として名乗ってきた写真家・石内都。石内は、絵本画家として知られる「いわさきちひろ」の人生を知るにつれて、2歳しか年の違わない自分の母「藤倉都」との重なりに気づきました。
本展では、今年、石内が新たにいわさきちひろの遺品を撮り下ろしたシリーズ「1974.chihiro」29点を初公開するとともに、自身の母親の身体や遺品を撮影したシリーズ「Mother's」も展示します。藤倉都といわさきちひろの生前の写真や資料も展示し、石内の視点を通して、同じ時代の空気を吸って生きたふたりの女の物語が語られます。