タイトル等
コレクション展2019-秋 特集展示
生誕130年記念 せんぱん
―前川千帆の版画―
会場
和歌山県立近代美術館
1階展示室
会期
2019-09-10~2019-10-20
休催日
月曜日[ただし、9月16日(月)、9月23日(月)、10月14日(月)は開館し、9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)休館]
開催時間
9時30分~17時
[入場は16時30分まで]
観覧料
一般340(270)円、大学生230(180)円
消費税率変更に伴い10月1日より一般350(270)円、大学生240(180)円
( )内は20名以上の団体料金
*「コレクション展2019-秋/特集展示 みやこの洗練 明治の京都画壇」と共通
*高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料
*9月28日(毎月第4土曜日)は「紀陽文化財団の日」として大学生無料
概要
大正・昭和期に活躍した版画家・漫画家前川千帆(まえかわせんぱん)(1888~1960)の生誕130年を記念して、当館コレクションを中心にその版画作品をご紹介します。
1888(明治21)年、京都市に生まれた千帆(本名・石田重三郎)は、1907(明治40)年、関西美術院に入り、浅井忠や鹿子木孟郎に洋画を学びます。1911(明治44)年には上京して、翌年、東京パック社や読売新聞社などに勤め、ジャーナリズムの世界で活躍しました。特に、1930(昭和5)年から1933(昭和8)年まで『読売新聞』の「読売サンデー漫画」に連載した「あわてものの熊さん」で一世を風靡し、漫画家として知られることとなります。
一方、1912(大正元)年に南薫造の作品に感化を受けて版画制作にも着手します。1919(大正8)年には、日本創作版画協会の第1回展に出品し、この頃から本格的に版画家としての活動をスタートさせました。以後、日本創作版画協会の後身である日本版画協会や、帝国美術院展覧会(帝展)などの官展、春陽会展等での発表を続け、版画界における重要人物のひとりとして、日本の近代版画の発展に貢献しました。
本人は自らの地位を「虚名」と謙遜しますが、謙虚な人柄そのままに表現された素朴な作風や、市井に生きる人々などを温かいまなざしで捉えた作品は、広く愛されました。戦下の非常時でも、その屈託のなさは変わることなく、彼は展覧会の挨拶の中でも、「何かとたゞ事でない今日此頃、さし迫つた心もちの中に、一脈の和らかさをおくみとり願へれば望外の幸であります」と語っています。
千帆については、1977(昭和52)年に「前川千帆名作展」(リッカー美術館)がなされたものの、その後大きく取り上げられることはありませんでした。本展覧会で改めて紹介する約70点の作品と関連資料によって、版画家・前川千帆の「和やか」な魅力をぜひご覧いただきたいと思います。
イベント情報
学芸員によるフロアレクチャー(展示解説)
9月21日(土)、10月14日(月・祝)
いずれも14:00~15:00 展示室にて(要観覧券)

学芸員によるスライドレクチャー
「せんぱんさんのお仕事-前川千帆の人と画業-」
10月19日(土)14:00~15:00 2階ホールにて(申込不要)
ホームページ
http://www.momaw.jp/exhibit/now/post-162.php
会場住所
〒640-8137
和歌山県和歌山市吹上1-4-14 (和歌山城となり)
交通案内
[バスでお越しの方]
JR和歌山駅または南海電鉄和歌山市駅から約10分
和歌浦口方面行き「県庁前」下車、徒歩2分
※関西国際空港からリムジンバスでJR和歌山駅まで約40分

[タクシーでお越しの方]
JR和歌山駅から約15分
南海和歌山市駅から約10分

[お車でお越しの方]
阪和自動車道和歌山インターチェンジより和歌山城方面へ約15分
ホームページ
https://www.momaw.jp/
和歌山県和歌山市吹上1-4-14 (和歌山城となり)
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