2016年秋の「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」にあわせて開催した、障害者のアートやスポーツ義足などのデザインに関する展覧会、それが「ここから」展の始まりでした。それ以来、共生社会や文化の多様性について関心を深めることを目標として毎年開催し、今回が「ここから4」となります。
本展では、障害のある方たちが制作した「表現の持つ根源的なよろこび」が感じられる作品に加え、障害・障壁への気づきをうながすマンガ・アニメーションや、身体感覚を際立たせる映像・メディアアートなども紹介します。また、鑑賞支援の取り組みを進めることで、より多くの人に「ひらかれた」展覧会とします。障害の有無を超越し、多様な作品が「ごちゃまぜ」に共存する空間を通じて、創造的に生きることの原点を実感しうる機会となることを願っています。
前山 裕司(本展監修/美術評論家、新潟市美術館館長)
小林 桂子、戸田 康太(本展協力/独立行政法人日本芸術文化振興会 プログラムオフィサー(メディア芸術))