徳川家康のいとこである水野勝成が福山に入封してから今年で400年、これを記念した展覧会です。
静岡県中部の久能山山頂に鎮座する久能山東照宮は、徳川家康の遺命により建立された国内最古の東照宮です。同社には家康の遺品として、所用の武器や武具、晩年の愛用品、西洋諸国との外交を通じて得た舶来の品々が伝来し、また、歴代将軍遺愛の刀剣や書画などが寄進されてきました。
本展は、久能山東照宮博物館が所蔵するこれらの2,200点に上る宝物の中から、家康遺愛の品々を筆頭に、かつて江戸城内の紅葉山神庫および御具足蔵に保管されていた歴代将軍所用の甲冑や、国宝1口・重要文化財10口を含む奉納刀、将軍自筆の書画などの140点を、福山城博物館、ふくやま美術館、ふくやま書道美術館の3館に分けて展観します。歴代将軍の威光の象徴でもある名宝の数々が一堂に会する、またとない機会をぜひお楽しみください。