パリ在住のポーランド人コレクター、ジョルジュ・レスコヴィッチ氏の浮世絵コレクションには、歌川広重や葛飾北斎など日本でも人気の高い絵師の作品が多数あります。その中で最も注目すべき作品が江戸と京をむすぶ中山道を主題とした「木曾街道六拾九次」です。本作は風景画の最高傑作とされる「洗馬(せば)」を含むシリーズ全図が揃い、さらにそのすべてが初摺という貴重な作品群です。溪斎英泉、広重による本作の展観は、版画の美しさに触れられるまたとない機会となるでしょう。
さまざまな名所絵で昔も今もかわらぬ人気スポットをめぐり、春信や歌麿の美人画、写楽の役者大首絵などの粋な江戸の雰囲気を味わいながら、海を渡った名品との再会をお楽しみください。