シルク博物館は昭和34(1959)年に開館し、今年、平成31(2019)年に60周年を迎えました。
この間、当館では、シルクの歴史や知識の普及をはじめ、ご来館の皆様に、シルクに親しんでいただくため、幅広いシルク製品等を収集保存し、様々な角度からその公開に努めてまいりました。
こうした収蔵品の中でも、江戸時代の小袖の数々や重要無形文化財保持者(いわゆる「人間国宝」)の作品群は、他に例を見ない名品揃いとなっています。
今回の企画展では、この名品の中から、「染」や「刺繡」に焦点を絞り、人間国宝作家の訪問着、大正・昭和の花嫁衣装、江戸後期の掛袱紗などの逸品をご紹介いたします。本展を通じて、「染」や「刺繡」の艶やかな”かがやき”に触れていただき、シルクへの興味と理解を深めていただければ幸いです。