大正中ごろ、県内炭鉱経営のトップとなり「九州の鉱山王」と呼ばれた高取伊好(たかとり・これよし)氏と、事業を継いだ長男の九郎氏が収集した美術品等の優品を中心に公開します。
唐津の高取邸の能舞台で使用された能面をはじめとする能道具と、邸内を飾った扁額、掛軸などの品々で、伊好氏の伯父にあたる草場佩川(くさば・はいせん)の書画、佐賀ゆかりの中林梧竹、副島種臣の書から、博多の禅僧仙厓(せんがい)の書画、森寛斎(もり・かんさい)、川端玉章(かわばた・ぎょくしょう)、今尾景年(いまお・けいねん)、富田渓仙(とみた・けいせん)などの日本画、アンリ・マティスの版画まで多彩な約60点を展示します。