竹の繊細で巧緻な<編み>や大胆で創造的な<組み>による立体的な造形美。ロイド・コッツェン氏(ロサンゼルス在住)は、竹工芸の美しさに魅了され、40年間余で約1100点に及ぶ優品を収集してきました。
当展覧会は、1999年から2002年にかけて米国内6都市でも展覧され高い評価を得たもので、江戸末期の「唐物写し」をはじめ、竹工芸の近代化を確率した飯塚ろうかん斎<いいづかろうかんさい>(1980-1950)や生野祥雲斎<しょうのしょううんさい>(1904-1974)から現代の竹工業を担う作家まで、50作家と、無銘の作品をを併せ、106点で構成されています。コッツェン氏の眼で選び抜かれたこれらの作品は、東洋と日本の風土が育んできた竹の造形美を再発見させてくれるでしょう。