大衆文化が盛んになり、印刷技術が進歩した明治末から大正、昭和初期。美しい装幀の書物が人々の暮らしを彩り、街には華やかな広告が溢れました。この時代の書籍、挿絵、ポスター、絵はがき等の印刷物や版画を「大正イマジュリィ」と総称し、その魅力をご紹介します。藤島武二(ふじしまたけじ)、橋口五葉(はしぐちごよう)、富本憲吉(とみもとけんきち)、岸田劉生(きしだりゅうせい)ら日本近代美術史になくてはならない作家や、竹久夢二(たけひさゆめじ)、高畠華宵(たかばたけかしょう)、蕗谷虹児(ふきやこうじ)といった抒情画家とよばれる作家。熱心な愛好者を持つ小林かいち。多くの作家達の残した印刷物や、作家名の残らない広告類まで。今見ても心ときめく、百花繚乱の図像をお楽しみください。