本年、開館50周年を迎える井原市立田中美術館は、開館記念の企画展として「コレクションの全貌PART1 平櫛田中賞の歩み」を開催いたします。
昭和46年(1971)、数え年で百歳を迎えた井原市出身の彫刻家・平櫛田中(1872~1979)は、次世代の彫刻家たちを支援するため、「平櫛田中賞」を創設しました。令和3年(2021)に創設50周年を迎える「平櫛田中賞」は、これまで多くの彫刻家たちに贈られ、国内に留まらず、国際的に活躍する彫刻家たちも多く輩出しています。
本展覧会では、井原市立田中美術館コレクションの重要な核となっている「平櫛田中賞」作家たちの作品を一堂に展示します。第一回受賞者である淀井敏夫をはじめ、澄川喜一、深井隆、戸谷成雄、三沢厚彦、籔内佐斗司など、歴代受賞者約30人の作品を通して、戦後日本彫刻界を牽引してきた「平櫛田中賞」の半世紀の歩みをたどる展覧会となります。