地球にはあたりまえのようにある水 美術館にはありますか?
地球は水の惑星とも言われます。水が液体として地表に存在する星は極めて珍しく、多様な生物が生まれたのも水のおかげとされています。わたしたち人間の体もほぼ3分の2が水でできています。
美術館の展示室では水を飲んだりすることはできませんが、水の様々なあり方を多くの作品が表現しています。例えば水が生み出す雨や霧などの様々な気象が、作品には描かれています。雨となって降りそそいだ水は、川となり海へといたります。水面に生じる波紋、水中の生き物、水浴びする人たち等々、この展覧会では作品の中の水を追いかけていきます。入口を案内してくれるのは、和歌山市在住の画家・坂井淑恵(さかいよしえ)さんの作品。水と自分の関わりをおよそ45人の作家による作品65点から振り返る展覧会です。今年のなつやすみは、美術館でうるおいましょう。