タカ・イシイギャラリーは木村友紀の個展「Reception」を開催いたします。1995年のギャラリー初個展以来、今回で8回目の個展となる本展では、立体作品5点で構成する新作インスタレーションを発表いたします。
タカ・イシイギャラリーの六本木スペース、備え付けの重厚な黒壇のカウンターテーブル、黒いモルタルの床、L字の空間と奥から注ぐ自然光、外の大きな鉢植え。これはその空間自体を空間の中に反復する試みである。75%、50%、25%にそれぞれ縮小したカウンターテーブルのミニチュアは、オリジナルと同じ品質で、その為に全く別の機能性が示唆されるかもしれない。あるいは縮小される度に、空間やその意味さえも濃縮された象徴的なオブジェになる、その一連の過程であるとも言える。遠近法のイリュージョンによって、部屋全体がいつもより奥深く、より一層入り難く感じられることを想定している。