江戸時代から明治にかけて描かれた浮世絵版画は、爆発的な人気を博して、多くの庶民たちに買い求められました.
これらの多くは、当時の風俗や流行などを題材にしており、旅に対する憧れを抱かせた「風景画」、
庶民の娯楽のひとつである歌舞伎の人気役者を題材にした「役者絵」、相撲力士の肖像や取り汲みを描いた「相撲絵」、
女性の美しさや遊郭の様子などを描いた「美人画」などがあります.
さらに、子供教育の一環として制作された「おもちゃ絵」、新聞記事を絵で紹介した「新聞錦絵」など、
庶民の趣向に応じて様々な種類の浮世絵が誕生しました.
今回の展覧会では、当時の人々が親しんだ浮世絵版画を紹介し、江戸の人々の暮らしをみていきます.
是非この機会に江戸時代の生活に思いを馳せていただくとともに、現代社会に通じる面白さを再発見していただければ幸いです.