大自然の荘厳な美しさを生涯追い続けた日本画家、後藤純男(1930~2016)は、千葉県野田市に生まれ、院展を中心に活躍しました。院展では日本美術院賞・大観賞、内閣総理大臣賞等を受賞するほか、日本芸術院賞・恩賜賞などを受賞、東京藝術大学教授として後進を指導しました。後藤は、郷里から始まり、北海道、大和古寺、中国へと題材を拡げ、各地で体験した自然の美しさを絵画の中に再構築して表現することを生涯続けました。本展では、北海道空知郡上富良野町にある後藤純男美術館の協力を得て、初期から晩年までの画業を一堂に紹介します。