この展覧会では、造形上あるいは技法上、「つながる」もしくは「つらなる」要素が見られるガラス造形作品を紹介いたします。ガラスを組み合わせて連結させた構造体、線状や網目状の模様が連なる意匠、ガラスの棒や小片を並べて繋げたオブジェなど、造形要素については、作品の形態や構成、及び、作品上に施された模様・配置などの装飾を扱います。技法については、フュージング、ホットワーク、バーナーワークなどのガラスを熔かして結合させる熔着技法と、ガラスの加熱を必要としない接着剤を用いる技法を取り上げます。
「つながる」「つらなる」を意識することで、ガラス作品の捉え方が広がり、より豊かな鑑賞機会となることを願っています。当展が、現代ガラスへの関心と理解に、つながる・つらなる一助となれば幸いです。