文字を読んだり絵を見たりするための本のページ。通常紙でできている本のページに、穴を開けたり切り抜いたりして手を加えたユニークな作品があります。「風穴を開ける」という言葉が新しい世界の扉を開く意味であるように、それらの作品は、本を読むためのメディアでなく、造形の素材、三次元の空間としてとらえた試みと言ってよいでしょう。本展では、そうした新しい世界を切り開く、挑戦・冒険するアーティストならではの作品を展示します。
時には遊び心やユーモアを持って、時には制作の姿勢をまっすぐに示す作品として取り組んだ本をめぐる多彩な作品を、当館のコレクションより約20点ご紹介します。