≪読む風景≫
「地域ゆかりの作家の作品」では、風景画に焦点を当て、武内鶴之助、須田剋太、高田誠らの作品約50点を展示します。ひとくちに風景といっても作品によって描かれている場所や時間、色合い、描き方はそれぞれ異なります。いつ、どこを、どのように描いたのか……絵を構成する要素を辿ることによr、カンヴァスの枠を越えてイメージが広がり、独自のストーリーが浮かんでくるかもしれません。モデルとなった場所や制作にまつわるエピソードも紹介します。
≪眺める本≫
うらわ美術館では≪美術としての本≫≪本をテーマとした美術≫として「本をめぐるアート」を収集していますが、その領域は無限であり、たとえば何百部も出版された中の一冊であるものも、1点ものの作品も含まれます。なぜその作品が生まれたのか、本/作品の成り立ちと造本に着目しながら、ビアズリーやルオー、ウォーホール、中村宏、ソレイユ・ノワール出版など約50点をもとに美術における「本」の楽しみを紹介します。通常、風景は眺めるもの、本は読むものと捉えがちですが、本店では風景を読み、本を眺めるという逆の視点に立つことで、様々な角度から作品を鑑賞する楽しみや面白さを伝えたいと考えています。