世界中で親しまれている絵本の主人公「ミッフィー」(うさこちゃん)。オランダを代表するグラフィックデザイナー・絵本作家のディック・ブルーナ(1927-2017)の作品です。考え抜かれたシンプルな線や色彩など、彼独自のスタイルが生まれた背景には、モダン・アートの影響もありました。1997年に出版された絵本『うさこちゃん びじゅつかんへいく』では、両親と一緒に初めて美術館を訪れたミッフィーがアートを楽しむようすが描かれています。
本展では、この絵本の内容に沿って、ミッフィーと一緒にベルーナ・ビュフェの作品を見ていきます。また、ブルーナの創作の方法も紹介し、ビュフェとブルーナが、それぞれ追い求めた表現について考えます。