亀山達矢と中川敦子による2人組のユニット、tupera tupera。絵本やイラストレーションをはじめ、工作、ワークショップ、舞台美術、アニメーション、雑貨、空間デザインと、様々な分野で幅広く活躍するアーティストです。
tupera tuperaは、2002年、布雑貨の展示・販売からその活動を開始します。そして切り絵や貼り絵を用いた色鮮やかな絵本など、斬新かつユーモアあふれる作品を次々と発表します。2013年、造本においてもユニークな『しろくまのパンツ』が第18回日本絵本賞読者賞と第2回街の本屋が選んだ絵本大賞グランプリを受賞。昨年には『わくせいキャベジ動物図鑑』が第23回日本絵本賞大賞に輝きました。そして今年、やなせたかしさんの遺言を基に創設された、子どものための絵本や作詞作曲などの作品制作や活動を表彰する、第1回やなせたかし文化賞大賞に選ばれました。
日常生活などから見いだされる数々のアイデアは、親しみと驚きと遊びの要素があいまって、不思議だけれど圧倒的に楽しい世界を形づくっています。本展は、そのようなtupera tuperaの世界から約300点を、初期の絵本、様々なモチーフの絵本、絵本のつくり方、イラストレーション&アートディレクション、tupera tuperaのものづくり、工作&ワークショップの6つの章でたっぷりと紹介します。2017年9月、横須賀美術館を皮切りに始まったこの展覧会。東北以北では天童市美術館だけの開催となります。展覧会のタイトルどおり「ぼくと わたしと みんな」でtupera tuperaの世界をお楽しみください。