TOPコレクションは東京都写真美術館の収蔵作品を紹介する展覧会です。今年のテーマは「イメージを読む」。作品という視覚的なイメージとその読み解き方を考えます。本展は35,000点を超える当館コレクションから選び抜かれた個々の作品や、複数点からなるシリーズ作品をとおして、それぞれが語りかけてくる物語に着目します。作品の背後にある意味やお互いを結びつける関連性を浮き上がらせることで、さらに写真というメディアの普遍性にも目を向けることで、「イメージを読む」という豊かな鑑賞体験へと観客の皆様を誘います。
5月に始まる第1期は「場所をめぐる4つの物語」を取り上げます。それぞれの作家たちは、あるひとつの場所や地域を深く見つめ、その場所に固有の生活や風景、出来事をとらえるだけではなく、現実的な事象からさらにその向こう側にある隠された物事の本質や普遍的な意味をとらえ、写真やテキストの形で展示を構成します。
本展では、「場所」と密接にかかわった4つのアプローチを取り上げて、そこから生まれる物語的な世界の広がりを見つめていきます。