フランス印象派を代表する画家として、日本においても広く親しまれているクロード・モネ。19世紀後半、近代化の進むパリとその近郊を中心に、モネは生涯にわたって自然を描き続けました。この展覧会では、モネの自然に対する眼差しが、初期から晩年にいたるまでどのように変容していったのかを辿るとともに、同時代の画家たちとの関わりが、モネの画業においてどのような意味を持ち、その後の展開にいかに反映していったかを跡付けるものです。
パリ・マルモッタン美術館のコレクションを中心に、《睡蓮》をはじめとするモネの作品39点、コロー、マネ、ルノワール、セザンヌなど同時代を駆け抜けた画家たちの作品約28点、さらにこの時代のフランスを映し出す写真13点の合計80点で構成し紹介いたします。