彫刻の森美術館所蔵のピカソ作品は319点を数えます。ピカソの娘であるマヤ・ピカソから購入した陶芸作品を中心に、絵画や彫刻、タピスリー、ジェマイユ、金銀オブジェなど多様な技法の作品が揃っています。
ピカソは常に、「すべては形になってあらわれる」* と確信していました。そして、形そのものの魅力や、その形の変貌がもたらす驚きと興奮が創作活動の原動力となりました。
当館のピカソ・コレクションからは、様々な手法を駆使してイメージを変化させ、未知なる形象をとらえようとしたピカソの挑戦が感じられます。
*『ピカソ-生と創造の冒険者』1973 年、モンダドーリ社