「独立美術協会」は1930年創立以来、営々と幾多の画人をそだて育んで来ました。
描く仲間たちお互いに励まし合い、切瑳琢磨し、自由で公平、進取の気性にとんだ活発な気風を今日まで一人一人の努力によって培って来たといえます。
独立は会員全員が審査員であり、上下・年齢・経験の差別はありません。このことは出品者にとっても同様で優れた才能には老若男女、地域や作品の美醜を問わず栄誉を認めています。
が一方で、独立は出品作について付度が無く厳しい会だと言われています。それだけに会員にも出品者にも優れた作家がひしめいています。だからこそ、あなたもこの独立展に挑戦する価値があるといえます。
絵画は鏡のように描く人の心の秘めた内側をおのずと写し出します。技術技能を磨くこと同じほどに、いや、それ以上に人間としての生きざまや心のありようを磨かなければなりません。
技量で本心を一時的に隠すことも可能ですが、年月がたてばいつわりの心は色槌せた姿で画面に出てきます。絵を描くことは心を磨く作業だといえます。
皆様の進取の気性にとんだあなただけのすばらしい世界を独立展で拝見出来れば幸せだと思います。
是非あなたも独立展で輝いてみませんか。
2019年度代表 絹谷幸二