花の陰からふわりと現れたかと思えば、くるりと身を翻し視界から消える。小さく儚い存在でありながら、飄然ひょうぜん として逞しく生きる猫たちの何気ない一瞬をとらえた岩合光昭の写真は、多くの人々の心を惹きつけてきました。
本展では「島の猫」、「神奈川のネコ」、「やきものの里のネコ」シリーズを中心に、岩合が日本各地で出逢った猫たちの写真、約210点が会場を彩ります。「島の猫」シリーズの作品がまとめて公開されるのは本展が初めての機会となります。動物写真家として半世紀にわたり、ひたむきに猫に向かい続けた岩合の「ねこづくし」の世界をご堪能ください。