徳川美術館には、尾張徳川家の姫君のためにあつらえられた豪華で格調高い雛飾りが伝来しています。大名家ならではの華麗な雛人形、雛道具をご覧いただくとともに、本年は尾張徳川家から名古屋の旧家・中村家(佐野屋)に下賜された雛人形を特別公開いたします。この雛人形は京都の公家筆頭であった近衛家から嫁ぎ、11代斉温(なりはる)の継室となった福君(さちぎみ)の持参した内裏雛飾りと考えられています。
同じ福君所用の「菊折枝蒔絵(きくおりえだまきえ)雛道具」
「抱牡丹紋散(だきぼたんもんちらし)蒔絵雛道具」とあわせてお楽しみください。