今回で7回目を迎える<暮らしのうつりかわり展>は、長年にわたり多くの方々から寄贈していただいた、働き終えた道具たちの年に一度の晴れ舞台です。明治から昭和にかけての生活・生産道具を中心に紹介しながら、私たちの暮らしがどのように変わってきたのかを振り返ります。また、郷土の暮らしを伝える身近な文化財の公開・活用の場とし、後世へ伝えることも目的としています。
明治から現代までの150年間、私たちの日常生活を支えた道具の多くは、各時代を生きる人びとの暮らしにあわせて、様々な工夫と改良がなされてきました。覚えてる!あったあったこの道具!という世代は懐かしさと同時に思い出もたどり、見たことあるけど使ったことないよ~、そして、一体これはなぁに?という世代は、新鮮な驚きをもって「その昔」に触れてみて下さい。
なお、展覧会ではこの時期の公立小学校3年生の社会科学習「古い道具と昔のくらし」をお手伝いできるように、子どもたちの見学に配慮した内容と工夫を凝らします。子どもたちに昔の道具の実物を間近に見てもらう機会を提供し、昔の人たちが道具を大切に使ってきたということを感じてもらいたい、そして、道具の観察から昔の暮らしの様子を探り、自分たちの暮らしを考える手助けとなればと思います。
この展覧会により、美術博物館から寄贈者の皆さまへ感謝の気持ちをあらわすとともに、私たちの暮らしや身近にある品々を見直すきっかけのひとつとなれば幸いです。
※学習支援展示を兼ねていますので、平日は学校団体見学があります。