竹工芸の作品の主な技法は、竹の形そのものを活かし円筒形に近い状態でつくる『丸竹もの』や、竹を細く割り、ひごにして編み上げる『編組もの』などがあります。
編組の籠は、古くは縄文時代の遺跡からも出土しており、日本人の暮らしの中に竹という素材が身近にあったということが分かります。同時に”編む”という技術も古くからあったことがうかがえます。
今回の展示では、網代編み・櫛目編み・輪孤編みといった『編組もの』や従来の編組法にこだわることのない新しい可能性を追求した結果生まれた形態の作品までを集め、しなやかで丈夫な竹の特徴を最大限に活かそうとした作家の工夫やその魅力についてご紹介します。