新作「阿蘭陀異聞」「西鶴五人女」「南北五人女」等、五人の女たちを共通項に、歴史に翻弄された女性、過酷な運命に立ち向かう女性像を辻村寿三郎独自の感性によって創作いたしました。艶やかな女性達の華麗な饗宴をご覧ください。
●辻村寿三郎●
人形師、舞台、映画等の衣裳デザイン、演出、脚本、アートディレクター等多岐に渡り活躍。
1933年11月、旧満州、錦州省朝陽に生まれる。少年時代を大陸で過ごし、終戦の1年前の昭和19年に広島に引き揚げ、広島県三次市で終戦を迎える。
22歳、母の死をきっかけに上京、前進座の河原崎国太郎氏の紹介で小道具制作の会社に就職、26歳で独立、幼い頃よりの趣味であった創作人形を一生の仕事と決意、1974年NHK総合テレビ「新八犬伝」の人形美術を担当、一躍注目を浴びる。その後数々の創作人形の発表、人形芝居の上演、舞台衣裳のデザインなど、精力的な活動は人形の世界にとどまらず、総合的なアーティストとして各方面より大きな注目を集めている。