私たち人間は生きていく上でたくさんの「物」を利用しています。
しかし、私たちがそれらを不要とみなした時、その物はどうなるでしょうか?
細かくされリサイクルに出されるもの、燃やされ灰になるもの、潰されて土になるもの。
いわゆるゴミとされたものたちは今までの形や役割を失い消えていくのです。
本展覧会では、「“使えなくなったもの=がらくた”を動物の形に成形し、命を与える」をテーマに、これから消えていく「がらくた」の形に着目し、動物として新たに活かした作品を展示しています。同時に、「形」に注目するということの第一段階として、私たちは石の形を活かして「顔」を描いた作品
も制作いたしました。人工物では再現し難い自然物ならではの形。一見ただの石でも、じっと見つめていれば、何かにみえてくるような…!
私たちが不要とみなした「がらくた」は、かつて私たちの身の回りに実用性を持って存在していました。そんな元々機能を持っていたものたちが動物の姿に変身して登場したら…! ?
作品をじっくり観察してもらい、その動物が何で作られているかわかった時に、発見する歓びや感動を感じてもらいたい。『がらくたアニマルズ』を通して日常でものの見方が変わり、日々の生活が少しでも明るく楽しい方向に変化していくことでしょう。