5月に新元号へと切り替わり、新たな時代の幕開けとなる2019年。平成最後を飾る古川美術館の所蔵品展となる新春展では、先人の築いてきた日本美に注目し、受け継がれていく日本のこころを伝える日本画、洋画、工芸品をご紹介します。
日本美の象徴とされた「富士」と「桜」、新春にふさわしい華やかな「祝い」、雪月花に代表される詩情あふれる「自然美」をキーワードに、長きに渡り受け継がれてきた日本の美意識をお楽しみいただきます。歴史的な節目となる年にちなみ、日本の歴史や文学の登場人物、歴史的建造物などを描いた作品もご紹介します。芸どころ名古屋の基礎を築いた德川宗春を描いた加藤正音「尾張春風伝 德川宗春」も初公開。横山大観、川合玉堂、前田青邨、上村松篁、片岡球子らの伝統的な日本美から、現代作家の描く日本美まで、様々につながる美の形、日本のこころをお楽しみ下さい。