寛永9(1632)年、鳥取藩主であった池田光政が領地替えとなり岡山に入りました。以後、明治維新に至るまで、岡山藩主を光政の子孫がつとめました。歴代藩主は政事を行う一方で、狩野派の絵師を抱えて絵を習い、歌を詠み、書をたしなみ、また能や蹴鞠を楽しむ風流人もいました。中でも、池田継政の絵画の技量は高く、複数の寺社に継政が奉納した絵画や絵馬が伝わっています。書では、太く大きな文字を一挙に書く池田治政の作品が特徴的で、関防印や落款も大形のものを使用しています。
このたびの特別陳列では、岡山後楽園に伝わる名品を中心に、歴代藩主の書画を紹介します。