ヨーロッパ磁器の最高峰・セーヴル磁器は、フランス国王ルイ15世の庇護を受け、18世紀半ば、王立磁器製作所として出発し、王侯貴族らを魅了しました。フランス革命を経てナポレオンが台頭すると、新古典主義の作品が、19世紀末にはアール・ヌーヴォー、アール・デコの作品が生まれ、芸術家やデザイナーとの共同製作も盛んになります。20世紀初頭にはセーヴル初の外国人の協力芸術家として彫刻家・沼田一雅が、現代ではピエール・スーラージュや草間彌生なども招かれました。本展はセーヴル磁器300年の伝統と創造の軌跡を、セーヴル陶磁都市所蔵の優品約130件で紹介する日本初の大規模展です。最終会場の静岡でぜひご堪能ください。