2019年に生誕100年、没後30年を迎える彫刻家、本田明二。
北海道出身の著名な彫刻家が活動の拠点を東京に移していくなかで、北の地に根を下ろし、創作に向き合いつづけました。そのおおらかな造形には素朴さと、ひとノミひとノミ丹念に形づくられた美しさが共存しています。
飄々とした人柄に魅了された人物は数多く、なかでも同じく彫刻家の本郷新は信頼を寄せ、自身のモニュメント制作への協力をしばしば依頼していました。
本展では、生涯を通じて取り組んだ木彫を中心に、本田の作品に込められたたくましい生命の息吹と、その制作に傾けた熱意を紹介します。