歌川広重は葛飾北斎とともに浮世絵の風景画を確立したといわれています。広重の描く風景画は、見ているものの気持ちを和ませ、懐かしい気持ちにさせます。 広重は描く場所の構図や題材を吟味するのに加えて、季節、天候、時間を意図的に変化させ、絵に変化を与え、見るものを飽きさせない工夫も凝らしました。季節などの変化を描くため、想像力を働かせ、抒情的な風景を描きました。
鳥獣などを描いた花鳥画の制作にも力を入れました。広重の花鳥画には、季節感や詩情の表現に注意が払われています。花鳥画に込められた詩情は俳諧の季節感を表しているともいわれています。
広重が描いた四季折々の風景画や花鳥画をお楽しみください。