創作は日記をつけるように
人形作家・大滝博子氏の創作活動は、35年前に子どもにおもちゃを手作りしたことから始まります。以来、家族を大切にしたいという想いを胸に、空想の世界で自身の人生を老後まで日記をつけるように創作してきました。大滝氏は、今日まで続けることができたのは、子どもたちに生きてきた証を遺したい気持ちがあったからと言います。
本当の幸せは、何気ない日常の中に
大滝氏のお人形は、ちょっと昔から現代まで、その時代を生きる家族の何気ない日常を表情豊かに表現しています。そこには「家族」「ふるさと」「命のつながり」など様々なテーマを見出すことができ、いつしか私たちは、お人形たちに自らの人生や身近な人々の姿を重ね、小さな幸せをお人形から受け取ることでしょう。
本展では、最新作を含む大滝氏が創作したお人形を一堂に展示します。温かみのある愛らしいお人形と、作品に添えられた大滝氏自らがつづった言葉から、ぬくもりと懐かしさにふれて頂ければ幸いです。