太陽のフレアが少し変化しただけで、地球で使っている磁器系統の通信機器が正確さを失うくらい、私たちは本当に弱い磁場の中で生活している。それだけこの星の生命はか細い。
だが生命体のすべてがそれぞれの存続のため、様々な規模で生活エリアを奪い合う日々を送っているように、私たちはとるに足らないとも思える人間同士に起きる様々な磁場とも思える関係の中でしか生きる事が出来ないのである。しかし人類の生への意識はその運命的な儚さを伴う事で、時には様々な美としての顔を出す。
生命の限界があるから情緒が生まれる。そして全ては移ろいとどまる事はない。