岡本太郎(1911-96)は、1930年から10年間、パリに滞在し、前衛芸術活動に参画しました。1940年、ドイツ・ナチスのヒットラーによるパリ侵攻により、岡本は帰国します。第二次世界大戦の後、岡本は、1952年11月に再度、フランスを訪れる機会に恵まれます。
この再渡仏を記念して、大阪の髙島屋において、1952年10月17日から22日まで、「渡仏記念 岡本太郎展」が開催されました。同展には、1952年時点における岡本の代表作が展示され、岡本の再渡仏に懸ける意気込みが感じられます。本展では、第二次世界大戦後、再び国際的な芸術活動を開始しようとする、当時41歳の岡本太郎の作品を紹介します。